【御上先生】の第3話では、ヤマトタケルを名乗る人物から隣徳学院にFAXが届きました。
「お前の不正をわたしは観ている」という警告のような文章。
これは一体、何を意味しているのか?
ヤマトタケルとは誰なのか?
そして、このFAXを送ったのは誰なのか?
今回は、この謎に迫ってみたいと思います。
ヤマトタケルとは?伝説の英雄の生涯とその意味

ヤマトタケル(日本武尊/倭建命)は、日本古代史における伝説的な英雄 です。
第12代 景行天皇 の皇子であり、第14代 仲哀天皇の父 にあたります。
彼の生涯は、勇敢でありながらも 悲劇に満ちた運命 をたどります。
ヤマトタケルの伝説
- 兄を誤って殺してしまう
幼少期、兄・大碓命(おおうすのみこと)の行いを父・景行天皇が問題視し、ヤマトタケルに諌めるよう命じます。
しかし、ヤマトタケルは 誤解から兄を殺してしまう。
これにより、彼は父から疎まれ 過酷な戦いの旅へと追いやられる ことになります。 - 熊襲(くまそ)討伐
九州の熊襲が朝廷に反乱を起こしたため、景行天皇はヤマトタケルを派遣します。
ヤマトタケルは敵陣に 女性に変装して忍び込み、熊襲の首領・川上梟師(かわかみたける)を討ち取ります。
その際、川上梟師が「真の勇者はお前だ」と称え、「倭建命(やまとたけるのみこと)」の名を贈ったと伝えられています。 - 東国征討と「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」
熊襲討伐後、ヤマトタケルは東国へ向かい、賊を討ちます。
しかし、その途中で 罠にかけられ、敵から火攻めを受ける。
ここで彼は、母から授かった 草薙剣 を使い、周囲の草を刈り、風を読んで火を逆に敵へ向かわせることで窮地を脱します。
これにより、ヤマトタケルは 火防の神(ひぶせのかみ) としても信仰されるようになります。 - 伊吹山での敗北と死
東国征討後、ヤマトタケルは父のもとへ帰る途中、近江の 伊吹山の荒神 に挑みます。
しかし、彼は 草薙剣を持たず、素手で戦おうとしたため、荒神の霊力に打たれ 重い病にかかってしまう。
その後、大和へ戻る途中で力尽き、白鳥となって天へ昇った と伝えられています。

出展:むかしばなしのおへや
ヤマトタケルが象徴するもの
ヤマトタケルの物語は、日本神話において 「英雄の悲劇」 を象徴しています。
- どんなピンチでも 機転を利かせて切り抜ける
- しかし、その強さゆえに 孤独 であり、
- 最終的には 自らの慢心によって破滅する
英雄として称えられながらも 報われることのない運命 を辿るのがヤマトタケルなのです。

出展:むかしばなしのおへや
FAXのヤマトタケルは誰?御上先生の関与は?
FAXに書かれていた「お前の不正をわたしは観ている」という言葉。
これはまるで、ヤマトタケルが 「国家の腐敗を監視する者」 であるかのように響きます。
このFAXを送ったのは 御上先生 なのでしょうか?
現時点では確証はありません。
しかし、彼の発言や行動からすると、 彼が関与している可能性は極めて高い でしょう。
御上先生がヤマトタケルの名を借りる理由

御上先生は、兄・宏太の暴走と自殺を止められなかったことを 「俺が殺したも同然だ…」 と思っている可能性があります。
これは ヤマトタケルが兄を誤って殺してしまったエピソードと重なる のではないでしょうか?
つまり、御上先生自身が「ヤマトタケルの悲劇」を背負っている のかもしれません。
その贖罪のために、彼は 隣徳学院の不正を暴こうとしている のではないでしょうか。
ただ、それだと今の情報だけで考えると、いささか飛躍しているというか、大げさすぎる気もするので、お兄さんの事件と学校の不正と御上先生がどう関わっているのかもっと知りたいところです。
隣徳学院の不正とヤマトタケルの関係

隣徳学院では、官僚たちが政治家の子供の成績を操作し、有名大学への推薦を斡旋 する不正が行われているとされています。
これにより、権力者同士のコネクションが築かれ、さらなる不正の温床になっている可能性があります。
しかし、これを暴くのは 簡単なことではない。
なぜなら、権力者たちは 隠蔽し、抑圧し、口を封じる 力を持っているからです。
この 「見えざる敵」 に立ち向かうために、御上先生は ヤマトタケルの名を借りた のではないでしょうか?
そうするとヤマトタケルは自らの慢心によって破滅、報われることのない運命、というあまり英雄らしからぬ結末を思わせるキャラクターを持っているので、そこはどうなるのでしょう?
最終的に自分は捨て駒にして、生徒たちが自分たちで自分たちの未来を築くという結末を想定しているという方がしっくりくる気がします。
5. まとめ
- ヤマトタケルは、日本神話の英雄でありながら悲劇の象徴でもある
- FAXの「ヤマトタケル」は、おそらく御上先生が関与している
- 御上先生がヤマトタケルを名乗るのは、自らの罪の意識と、正義を貫こうとする意思の表れ
- 隣徳学院の不正を暴くために、御上先生は動き出した可能性がある
御上先生はヤマトタケルとなり、不正を討つことができるのか?
不正を討ったその後の御上先生はどうなるの?
この先の展開に注目です!
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