女優瀬戸朝香さんが7年ぶりの連続ドラマ出演しています。
彼女の演じる母・祥子は、過干渉で子離れできない母親。
一方、川口春奈さん演じる瀬奈や松村北斗演じる真戸原ら子供たちは、親の影響を強く受けながらも親の影響下から逃れ、自分の人生を歩もうとしています。
今回は、瀬戸朝香のアンサンブル演技の魅力とともに、子離れできない親、逆に自分を優先して子供を捨てた親の影響下から逃れて自分の人生を生きようとする主人公たちに注目してみました。
瀬戸朝香が演じる母・祥子──「毒親」なのか?
瀬奈の母・祥子(瀬戸朝香)は、娘の恋愛に異常なほど干渉する母親だ。
瀬奈の元カレ・宇井と密かに連絡を取っていることが恐れられ、視聴者の間では「毒親すぎる!」と話題に。
「ちゃんとやってくれないと困る」
そう言いながら電話をかける祥子。その相手が宇井であったことに視聴者は騒然としました。
「母親が元カレと繋がってるとか怖すぎる!」
「娘の恋愛を遠隔操作しようとするのが怖い…」

しかし、祥子は「毒親」ではなく、「愛情の方向を間違えた母親」なのかもしれない。
彼女は「娘のため」と思い行動しているが、それが結果的に娘を苦しめていることに気づかない。
子供が小さい時は、親が子供の進む道を大人の視点から見て最適な方向へ導くのが普通です。
でも、子供が大人になってからも同じようにしているといびつになってくる。
瀬奈は母親が自分の為にしていることを知っているので、強くは言えない。
祥子はあくまでも瀬奈のためを考えているので、自分が正しいと思っているから、瀬奈がどんな反応をしようが気にしない。
その結果、娘の恋愛・結婚にまで口出しして、自分が最適だと思う道を行かせようとする毒親のような行動になってしまい、恐怖すら感じてしまう。
その背景には、自分が夫の浮気に苦しめられたということがあるので分からなくはないのですが、娘と自分は別人格であり、娘は自分の行動に責任を取ることが出来る大人であることを理解できていないので、ぜひとも子離れしていただきたいところです。
瀬奈と真戸原──親の影響から抜け出せるのか?
このドラマでは、「子供達の親の影響からどこまで自由になれるのか?」というテーマも根底にあるようです。
瀬奈(川口春奈)──母の影響から解放される日は来るのか?

瀬奈は、母・祥子の影響を強く受けながらも、自分の人生を生きようと葛藤している。
母の期待に応えようとして生きてきた瀬奈は、今も母親に対して強い態度には出れない。
そういった中で、母はまるで「遠隔操作」するように、彼女の恋愛に干渉し続けます。
しかし、瀬奈は必ずしも母親の言う通りにしようとしている訳ではない。
むしろ、母が取り持とうとしている宇井に対してははっきりとした態度をとっています。
このことからも、瀬奈はきちんと母の娘を卒業して、大人になっていることが分かります。
あとは、母親にも自分の考えをしっかり聞いてもらえるように持って行って、子離れを促すことができれば万々歳です。
真戸原(松村北斗)──「分離不安症」の呪縛

一方、真戸原もまた「母親との関係に縛られた人生」を送っています。
彼は幼い頃、実母に捨てられた過去を持つ。 その影響で「分離不安症」のような傾向があり、別れを恐れている。
元カノ・可奈子(横田真悠)が突然現れ、「まだ真戸原の彼女」だと主張した際、彼は完全に関係を断ち切ることができなかった。
真戸原の母・有紀(八木亜希子)は、彼の過去についてこう語ります。
「あの子、人と別れることが非常に苦手なの。分離不安っていうのかな」
つまり、真戸原は「人との別れ」に強い恐怖を抱えているため、恋愛関係でも断ち切れないのだ。
だが一方で、彼は瀬奈のために変わりたいと思っている。
母の影響で「別れられない男」であった真戸原は、第5話で瀬奈への恋心が勝ってとうとう加奈子と離別することができました!
若い2人は親の影響から逃れて、大人になりつつあるようです。
まとめ:愛する人と幸せになるためには、過去の「親子関係」を乗り越えられるか

今回のエピソードでは、短編恋愛ドラマの枠を超え、「親子関係が大人の恋愛にどう影響するのか」を深く掘り下げている。
- 真戸原は、幼少期のトラウマによる分離不安症に気づきながらも、瀬奈のために変わろうとしている。
- 瀬奈は、母・祥子の過干渉から逃れ、自分の意思で恋愛を選択できるか、母親に意思表示できるか。
このドラマは、単純ラブストーリーではなく、「過去の親子関係が人の生き方にどう影響するのか」を考えさせる深いテーマを含んでいます。
ひとまずは、「親子関係」を乗り越えてお互いを選択出来ました。
でも、それで完全に親の影響下から解放された訳ではないので、真戸原と瀬奈の恋愛模様がどうなって行くのか気になるところです!
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