今日からドラマ【秘密~THE TOP SECRET~】が始まります!
これは、清水玲子さん原作で、映画化もされています。
映画では生田斗真さんが主人公の薪剛を演じており、今回は板垣李光人さん。
演技に定評がある生田斗真さんですが、板垣李光人さんの薪剛はどうなのでしょう?
【秘密】脳の記憶を映像化して見ることは可能?
私たちが見ている静止画を脳のスキャンデータから復元するAIはすでにあります。
それを動画に発展させて2023年には脳活動のデータから動画を生成するAIツールの開発に成功したと発表されました。
思考とは、脳の中にある数十億のニューロン(脳の神経細胞)の一部が信号を交換した結果だそうだ。脳のデータから動画を生成する仕組みは、簡単に言うと、その脳の信号を機能的磁気共鳴画像装置 (fMRI)で読み取り、生成AI(人工知能)などを活用して画像に直すのだそうです。
目指すところは、麻痺患者が脳とコンピューターを結ぶインターフェイスを利用してコンピューターを操作し「デスクワークができる」ようになること。
これらはあくまでも生きている人間の脳の画像を再現しているので【秘密】の中で行われているように、死んだばかりの人の脳の細胞からその人の最後に見た記憶を映像化するのとは全く違います。
生きている脳の再現のみなのは、倫理的に考えても当然ではありますが、脳は電気的な活動をしているので今の技術をもってすれば、【秘密】の中で行われていることは可能な気がしてきます。
もうすでに、世界のどこかで死んだ人の脳の記憶を再生する研究がされているかも・・・・
【秘密】原作の清水玲子はどんな漫画家?
まず、清水玲子さんの絵は美しいです。
そして内容はちょっと過激な問題作が多いかもしれません。
過激と言っても、暴力的とか猟奇的というのではなくて、社会的な問題をちょっとSFの要素を絡めてあぶりだすというような作風です。
【輝夜姫】という作品では臓器移植がテーマでした。
移植された臓器が生前の記憶を有していて、移植された体の意識を変えて行って、乗っ取ろうとしている。そして、実はお金持ちや要人が、クローンを作って完全にマッチする臓器を育てていて、知らない内にドナーとして育てられていた臓器たちの怒りが爆発する・・・というようなお話でした。
ちょっとカズオ イシグロの【わたしを離さないで】みたいですが。
【秘密】にしてもそうですが、極端な設定だけど、人間の欲望や身勝手さが行き過ぎるとこんな発想があってもおかしくないのでは?と思えてくるお話を書きます。
だって、生きている脳でデータを取るより、死んでいる人の脳のデータを取る方が技術的に簡単な気がしませんか?
遠慮なく電極をつけられるのですから。
薪剛役に板垣李光人抜擢! 生田斗真に挑戦⁉
板垣李光人、生田斗真に挑戦!と言うと、双方に失礼かもしれませんね。
私は清水玲子さんのファンなので、映画を見るのをちょっとためらったくらいだったのですが、実際見ると意外と良かったのを覚えています。
生田斗真さんはちょっと線が太い気がするのですが、背が低めなところと、顔はきれいなのに横柄で乱暴なところなんかがリアルで、はまり役でした。
生田斗真さんはちょっと癖のある役をしたら絶品です。
板垣李光人さんは、どうでしょう?
外見的にはいいかもしれません。
ちょっと妖精的すぎるような気もしますが。
少なくとも、生田斗真さんだと線が太すぎる気がした部分が、板垣李光人さんはいいあんばいかもしれません。
癇癪を爆発させるところは大丈夫だと思います。
薪さんは非常に頭が良くて先の先の先まで見通すところがあるので、そこのところをどう醸し出せるかがカギとなるかな。
まとめ・ドラマ【秘密】板垣李光人の薪剛に期待して
【秘密】のように脳の映像を見ることは可能!
でもそれは生きている人の脳を少し再現するという程度で、研究目的も記憶を見ることではありません。
【秘密】の原作者清水玲子さんは、美しい絵と一見SF的な作風ですが、人間のエゴや欲望を表面化させた妙にリアルな問題作を描く作家さんです。
そして、なによりも板垣李光人さんの薪剛は楽しみです。
意外と知的な板垣李光人さんを見られるかもしれません。
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